露天風呂エリアに出ると
目に飛び込んできたのは青い海と空と温泉。
青空が湯に映り、その延長に海が続いているよう。
しばらくぼう然と見とれた。
温泉につかり、目を閉じると
日の光、そよ風、波の音……。
自然が体に満ちていく。
彩ニュースライター体験レポート
・そろそろ自分を解放したい
・相模湾に面した高台に広がる赤沢温泉郷
・海の恵みを味わう
・温泉につかってゆったり。これがしたかった!
・温泉のあと、赤沢温泉郷を軽く散策
・深呼吸したくなる貴重な原生林
そろそろ自分を解放したい
コロナ禍でちぢこまってしまった私たち。
そろそろ自分を解放したいなぁ。
“海なし県”埼玉県民の私の心に浮かんだのは
「海が見たい」
「温泉に入りながら海を眺められたら最高だな」
という思いだった。
ささやかなぜいたくをかなえよう!
コロナが気になるから車で行こう。
日帰りで運転するなら、3時間くらいが限度かな。
埼玉から車で3時間くらいで、海を眺められる温泉を探し、
伊豆半島にある赤沢温泉郷の「赤沢日帰り温泉館」に決めた。
友人と車に乗り込み、朝8時出発。
圏央道の海老名ジャンクションから小田原をへて、熱海ビーチラインへ。
海を見ながら走る心地よさ。これを体感したかった!
浜焼きの店や海水浴場、車をとめて海を眺められるスポットも点在している。
休憩がてら駐車して外に出ると、潮の香り。
今日は時間の制約も何もない自由な日——。
いろいろ立ち寄りながら、昼前に赤沢温泉郷に到着した。
相模湾に面した高台に広がる赤沢温泉郷
赤沢温泉郷は静岡県伊東市赤沢の、海抜295mの高台にある。
目の前は相模湾。
温泉郷の入り口に、今回お目当ての「赤沢日帰り温泉館」が建っている。
海の恵みを味わう
まずはランチ。日帰り温泉館のレストランへ。
一面のガラス張りで、海が目に飛び込んでくる。
海を眺めながらの食事も楽しそう!
お目当てはもちろん、地元で水揚げされた新鮮な魚介料理。
「金目鯛(キンメダイ)のひつまぶし」を注文した。
金目鯛の煮つけからいただく。濃すぎず品のいい味。
次に炊き込みご飯。金目鯛のうまみがご飯に炊き込められている。一口一口、しみじみと味わう。
最後に、だし汁をかけてお茶漬けに。薬味もいろいろあるので、少しずつ加えて味の変化を楽しむこともできる。
友人は「湯めぐり海鮮手桶丼」を頼んでいた。
食後はお茶を飲みながらゆっくりくつろぐ。
窓の外に目をやると、青い海。
高台にあるので樹木を見下ろすことになる。
下には赤沢港があり、漁船が港に帰っていくのが見えた。
さぁ、次はいよいよ上層階の温泉へ行ってみよう!
温泉につかってゆったり。これがしたかった!
まずは内湯に入ってみる。肌への刺激が少ない、やわらかなお湯。
泉質はカルシウム・ナトリウム・塩化物・硫酸塩温泉で、効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復、慢性消化器病、慢性皮膚病など。
ジャグジーやジェット付き寝湯は、凝り固まった体をほぐしてくれる。
少しあたたまったら、露天風呂エリアへ。
温泉から望む広大な景色は別格。気持ちいい~!
思い切って出かけてきて良かった――。
温泉のあと、赤沢温泉郷を軽く散策
温泉のあと、ほかの施設を見てみたいと思った。
スタッフの方に申し出ると、こころよく案内してくれた。
まずは日帰り温泉館隣の「赤沢温泉ホテル」へ。
見せていただいた部屋はスタンダード洋室。シンプルで心地よい。
部屋はすべてオーシャンビュー!
テラスに出れば、潮風(しおかぜ)を受けながら海を眺められる。
うれしいことに宿泊者は、先ほどの日帰り温泉館とフィットネスを無料で利用できる。
今度来るときはここに泊まって、ジムでなまった体を動かして、温泉につかるのもいいな、と思った。
深呼吸したくなる貴重な原生林
ホテルを出ると、原生林が広がっている。
赤沢温泉郷のある地は、富士箱根伊豆国立公園の第2種特別地域に指定されている。
良好な自然を保持している地域なので、この温泉郷は、できる限り自然の地形や木々を残すことを心がけてつくられている、とスタッフに教えてもらった。
貴重な原生林なのだな、と思った。
原生林の中にカート道がつくられている。
木々の緑を見ながら、その道をゆっくり歩く。
思わず深呼吸したくなる。
赤沢迎賓館、ビストロ、フィットネスクラブなどが点在している。
中でも心ひかれたのは「赤沢スパ」。
赤沢の沖合5㎞、深海800mからくみ上げた海洋深層水をあたため、プールに使用している。
そっとプールの水にふれてみる。じんわりあたたかく、心がゆるむ。
ヒーリングドームなど3つのドームも気になる……。普段できない体験をしてみたいと思った。
ホテルには赤沢スパが無料で楽しめるプランもあるという。
次来るときはそのプランもいいなぁ。
ちなみにスパにはDHCの直営ショップがあり、ここだけのお買い得品もあるそうだ。
明日からまた頑張れそう
赤沢温泉郷は海に突き出た陸地の高台にある。
だからこんなに見晴らしがいいのだろう。
豊かな自然と、ゆったりとした時間が、心も体も癒やしてくれた。
これで明日から、また頑張れる!
今度は日帰りではなく、泊まりで来よう。
〈参考DATA〉
アクセス
圏央道の海老名ジャンクション➩東名道(ほんの少しの間)➩小田原厚木道路➩西湘バイパス➩真鶴道路/国道135号➩熱海ビーチライン➩国道135号➩赤沢温泉郷
※電車の場合、伊豆高原駅から無料送迎バスあり
赤沢日帰り温泉館
入館料 中学生以上1600円(繁忙期2000円)
レストラン 「金目鯛のひつまぶし」2200円、「湯めぐり海鮮手桶丼」2530円
泉質 カルシウム・ナトリウム・塩化物・硫酸塩温泉
赤沢温泉ホテル
1泊朝食付きで13,650円~、1泊2食付きで17,950円~
(宿泊者は赤沢日帰り温泉館と赤沢フィットネスクラブの入館無料)
1泊朝食&赤沢スパ2日間入館券付きで18,650円~
(宿泊者は赤沢スパ2日間入館無料、赤沢日帰り温泉館と赤沢フィットネスクラブの入館無料)
※料金はいずれも2名1室利用時の1人あたりの金額
※シーズンによって料金は変動。詳しくは赤沢温泉郷ホームページへ。