流れ星と名言

あなたはどんなとき、鳥肌が立ちますか? 「寒いとき」と答える方が多いと思います。
ほかの方たちはどうなのか知りませんが、私は感動したとき、自然と鳥肌が立つ習性があります。

覚えている中で一番最初に感動で鳥肌が立ったのは、「ペルセウス座流星群」の流れ星を見たときでした。

流れ星は偶然起こるものだから、たまたまその場に居合わせなければ見ることができないと思っていました。ところが高校生になって「〇〇流星群」というものがあり、〇月〇日~〇日、〇時ごろから〇時ごろにかけて夜空を見ていれば流れ星を見ることができると知り、驚きました。
年間でも1、2を争う流星数のペルセウス座流星群はちょうど夏休み期間と重なり、特に8月お盆のころピークを迎えます。つまりたくさんの流れ星が現れるというのです。見てみたいと思いました。

高校生の私は外に出てあおむけになり、夜空を眺めました。どの方向から流れても分かるように視野を広くして見ていると、しばらくして、スーッと星が流れたのです。
一瞬、自分の周りは何も聞こえない世界となり、言葉では言い表せない感動が沸き起こり、鳥肌が立っていました。真夏なのに、です。

今も感動で鳥肌が立つことがあります。それは、取材でお話をうかがっていて、その方の生き方や考え方に感動したときです。
そういうときは必ずと言っていいぐらい“名言”があります。私は「この言葉をたくさんの人に伝えたい。きっと励まされる人も少なくないはず」と、体が熱くなります。

彩ニュースのシリーズ「彩のひと」は、希望を持って難題に取り組む方たちのありのままの姿をご紹介することで、多くの方たちにエールを送りたいと誕生した企画です。感動を覚えた名言を多くの方たちに届けていきたいと思っています。

2021年7月
彩ニュース編集部