2022年のトレンド・新欧風カレー!注目の提供店3店と、レトルトカレー&ルウを紹介

日本にカレーが伝えられたのは、今から150年前のこと。日本最古のカレーレシピとして知られる「西洋料理指南」「西洋料理通」で紹介されて以来、長年食品メーカーや飲食店、そして各家庭で工夫が重ねられ、さまざまな欧風カレーが作られてきました。

また最近は、さらに一歩進んだ「新欧風カレー」が誕生。今年は、この「新欧風カレー」がトレンドとなることが予想されています。

今回は、数多くの新欧風カレーの提供店舗や商品の中から、注目の3店舗と新欧風レトルトカレー&ルウをいくつかご紹介します。

注目の提供店3店
個性が光る!ビジュアル系・新スパイス系・新感覚の新欧風カレー

見ても食べても驚きの“爆発力”【ビジュアル系】

店名 J‘s curry(ジェイズカレー)~北千住店/久我山店/ノースボード・モール店
メニュー名 ジェイズ丼 富士
<新欧風カレー・分類> ビジュアル系

住所 <北千住店>東京都足立区千住3-60-16
電話 03-6806-2641
営業時間 11:30~15:30・17:30~22:00

ランチメニュー(平日のみ) 11:30~15:30
ディナーメニュー 17:30~22:00(L.O.21:30)
※東京都の要請により変更あり/カレーがなくなり次第終了
https://www.js-curry.com/

2014年5月に開業した「創作カレーと肉料理」を掲げる同店。これまでの欧風カレーにはなかった、まずは見た目で食べる人をひきつけるタイプのカレーを提供し、注目を集めています。新欧風カレーの分類は、もちろん、「ビジュアル系」です。

盛り付けにかなり凝っていて、富士山型に盛ったご飯に、自家製のローストビーフを巻き付け、“頂上”に温泉卵を一つ。そこに深みのある自家製の焙煎カレーをたっぷりとかけ、最後に北海道産ジャガイモ2種類をブレンドしたポテトクリームソースで覆えば完成です。

こうして、雪をまとった富士山が出現。頂上を突くと、卵の黄身が流れ出し、見た目のインパクトがぐっと増します。「ビジュアル系の新欧風カレー」として、最近さまざまなメディアにも取り上げられ、話題になっています。

チョコレートショップならではの一皿【新スパイス系】

店名 ピエール マルコリーニ 銀座本店
メニュー名 マルコリーニ カレー
<新欧風カレー・分類> 新スパイス系

住所 東京都中央区銀座5-5-8
電話 03-5537-0015
営業時間 CAFE  11:00~19:00(L.O.18:30)
※変更になる場合あり
https://pierremarcolini.jp/

同店は、ベルギー発祥の高級チョコレートショップ。併設のカフェで提供しているのが、チョコレートを使ったカレーです。都内を中心にショップやカフェを何店も展開していますが、カレーを提供しているのは銀座本店のみ。しかも、1日20食限定です。

欧風カレーの定番スパイスとして、ターメリックやカルダモン、クミンなどが挙げられますが、同店のカレーは、カカオがメイン。新欧風カレーの中の「新スパイス系」と呼ばれるタイプです。

カカオバター豊富なオリジナルのビタークーベルチュールチョコレートが使われていて、カカオの香りがしっかり感じられます。具材は、長時間かけてじっくり炒めたタマネギと、スプーンですぐに崩れるほど煮込んだ牛バラ肉。複数のスパイスの組み合わせも抜群で、スパイシーさと、従来の欧風カレーのまろやかさが見事に調和しています。

カレーの相棒「米」への徹底したこだわり【新感覚系】

店名 一体感
メニュー名 和牛ビーフカレー
<新欧風カレー・分類> 新感覚系

住所 東京都中央区築地4-11-10 築地場外市場内
電話 03-6264-7605※調理中で出られない場合あり
営業時間 11:00~(L.O.)14:00・17:00~(L.O.)19:30
定休日 水曜、第1・3木曜
https://www.instagram.com/ittaikan.curry/

2020年12月に東京・築地場外市場にオープンした、和牛ビーフカレーの専門店。メニューは、この1種類で辛さを6段階から選ぶことができます。使う肉は、黒毛和牛のみ。上質な肉の旨味とフルーツの甘味、数種類のスパイスとのハーモニーにより、コクと奥行きのある「甘辛カレー」に仕上げられています。

もう一つの大きな特徴は、3種類のブレンド米から選べる「土鍋ごはん」。ルウの開発に力を入れる店はたくさんありますが、米の銘柄やその炊き方にここまでこだわっている店は少数派。それが「新感覚系」と呼ばれる理由です。

注文後、一人前ずつ土鍋で炊き上げられるため、約20分の待ち時間が必要ですが、それでも「食べる価値あり」と評判です。カレーとごはん、それぞれにこだわりつつ、まさに両者の“一体感”が実現された一皿です。

レトルトカレー&ルウ
研究の成果!欧風キーマ系・シーン別系・高級プレミアム系 注目の3商品

地元愛と高級ポークたっぷりのご当地カレー【欧風キーマ系】

販売者 株式会社七呂建設
商品名 鹿児島・黒豚プレミアムなキーマカレー
<新欧風カレー・分類> 欧風キーマ系
価格 540円
販売所 同社ショールーム・同社HP
電話 0120-928-776
https://www.shichiro.com/

同社は、鹿児島県鹿児島市に本社を置く住宅メーカー。2021年5月、累計建築棟数1500棟達成を記念し、地域貢献などを目指して発売したレトルトカレーが人気となっています。研究・開発したのは、東京の「カレー大學」で学び、“カレーの伝道師”となったスタッフが率いる社内のチームです。

このレトルトカレーの最大の特徴は、鹿児島名物の高級ポーク「黒豚」を使用していること。鹿児島では約400年前から黒豚を飼育し、質にこだわって改良が重ねられてきました。鹿児島の黒豚は軟らかな食感で、旨味・甘味があり、後味がさっぱりしていることで知られています。品質の高さは、国内の数々のブランド豚の中でもトップクラス。こうした黒豚のひき肉が惜しげもなく、たっぷりと使われていて、その名のとおり、プレミアム感満載です。

また、肉の旨味を最大限に生かすため、フルーツや野菜、10種類以上のスパイスなどを配合し、直火焼製法で丹念に焼き上げているのもポイント。化学調味料や保存料は一切使っていません。幅広い年齢層に受け入れられ、発売以来、1カ月で2000個以上、半年で約10000個を売り上げています。

自販機でしか買えないレア感も話題【シーン別系】

販売者 株式会社ウエニ貿易
商品名 TIMEXデリー謹製 インド・
パキスタン料理 アウトドアカレー
<新欧風カレー・分類> シーン別系
販売所 ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba TIMEXアウトドア自販機
電話 090-2993-9536(同社・乾哲郎)
https://www.ueni.co.jp/

アメリカの老舗時計メーカー「TIMEX(タイメックス)」と、日本を代表するインドカレーの名店「デリー」のコラボによって生まれた、アウトドア専門のレトルトカレー。企画したのは、株式会社ウエニ貿易で時計会社のPRを担当している男性で、「カレー大學」の卒業生です。

新欧風カレーの分類では、食べる場所や食べる人などに合わせた「シーン別系」。アウトドアシーンで味わうことが想定されていて、スパイシーでありながら、欧風カレーの旨味とコクも感じられ、屋外でのバーベキューのお供にぴったりです。さらにバーベキューを楽しんだ後、鉄板に残った肉や野菜をカレーに加えると、よりおいしく味わうことができ、子どもも大人も満足できます。

なお、この商品が購入できるのは、「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」の3階にある「TIMEXアウトドア自販機」でのみ。“ここにしかない味”を求めて、多くのカレーファンやアウトドア通の人々が訪れています。

より高級感のある洗練された味わいに【高級プレミアム系】

販売者 ハウス食品株式会社
商品名 ザ・カリー※2022年リニューアル
<新欧風カレー・分類> 高級プレミアム系
希望小売価格 334円
販売地区 全国
https://housefoods.jp/products/catalog/cat_1,curry,roux,the.html

「ザ・カリー」は、1983年発売のロングセラー商品。風味を引き立たせるため、カレーパウダーやスパイスは、「スパイス香る特製ルウ」に、野菜やフルーツは「別添ブイヨンペースト」に含まれていて、それぞれに原材料がたっぷり使用されています。

まず「別添ブイヨンペースト」を使って具材をじっくり煮込んだ後、「スパイス香る特製ルウ」で仕上げると、味わい深く、香り豊かなカレーが完成します。

今年、2022年2月に「甘口」「中辛」「辛口」がリニューアルしました。新しい時代に合った、より上質な味を追求し、カレー店で人気のある欧風カレーも細かく研究。甘口はフルーツの味を強化するなど、それぞれの個性を際立たせつつ、どの辛さを選んでも“ハウス最高級のコクと香り”を楽しむことができます。

一般的なカレールウに比べて値段は高めですが、味はもちろん、パッケージにも高級感があり、特別な日・特別な時間に適しているカレーとして、若い世代にも支持されています。

〇メディア関係のみなさまへ
カレートレンドについて、詳細な情報を提供いたしますので、ぜひご連絡ください(※一般の方はご遠慮ください)。
<カレー総合研究所>
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-26-5 バロール代々木512
TEL 03-6276-7266

http://www.currysoken.jp/