秩父ミューズパークでは、例年10月下旬から11月上旬にかけてイチョウ並木が見頃をむかえます。天気のいい日には、空の青さと金色に色付いたイチョウがマッチし、とても鮮やかです。
秩父市と小鹿野町にまたがる同施設は、ギリシャ神話に登場する女神「ミューズ」にちなんで名づけられています。271.3ヘクタールの敷地を持つ公園で、宿泊施設のコテージや、F1カートなどのアトラクションもあります。
同施設の遊歩道「スカイロード」には、500本ほどのイチョウが約3㎞にわたり植えられています。金色に輝くイチョウのトンネルを、のんびり散策できます。「散策だけでなく、イチョウを楽しむ方法はいくつかあります」と管理事務所。汽車型の移動車両や、レンタサイクルでまわる方法を教えてくれました。
スカイトレインやサイクリングでのんびり紅葉を満喫
同施設にあるスカイトレインは、汽車型の移動式車両です。南口のサイクリングセンター前から北口の展望ちびっこ広場までを1日5往復しています。ゆっくりイチョウ並木を走るスカイトレインは、子ども連れの家族にも人気です。乗車料金は、1日大人400円、子ども200円で、各停留所での乗り降りは自由。
レンタサイクルも評判で、南口と北口で、普通自転車やマウンテンバイクを借りることができます。なかでも2人乗り自転車や、ユニークな特殊自転車は、家族や親しい人とイチョウ並木を満喫するのにおすすめです。
イチョウ並木を多くの人に楽しんでもらいたい
秩父ミューズパーク管理事務所では、多くの人にイチョウ並木を楽しんでもらいたいと、枝を剪定(せんてい)したり除草したり、年間を通して手入れをしています。
「イチョウ並木のスカイロードの脇には、芝生広場や子ども向けの遊具も設置されていますよ」と、レンタサイクル貸出担当者。ピクニックと合わせてイチョウ並木の紅葉を楽しむ家族が多いそうです。
「多くの人に楽しい思い出をつくってもらえれば、こちらとしてもうれしい」と笑顔で話してくれました。
◆取材を終えて 全国には紅葉の名所がたくさんあります。秩父ミューズパークでは、小さな子ども連れでも楽しめる遊具や施設がそろっている公園です。イチョウ並木の見頃に合わせ、ゆっくり家族で過ごす時間をつくってみてください。 取材日:2022年10月13日 田部井斗江