そうだキャンプ行こう!徒歩でも行ける「桃月園キャンプ場」

都心に近いエリアでも気軽にキャンプができる。そんな場所がさいたま市にあります。
「さいたま桃月園キャンプ場」は大宮駅から車で約20分、新宿から電車で約1時間という立地から、都内や県内のキャンパーが多く訪れているといいます。
JR川越線「指扇駅」から徒歩15分なので、車を使わず電車やバスを使って、キャリーケースや登山バックとともに歩いてくる「徒歩キャンパー」も少なくないとか。
キャンプ施設の他、カフェ、コワーキングスペースも備え、さまざまなスタイルで楽しめる同園を紹介します。

夕暮れ時、明かりがともる桃月園キャンプ場の様子。プライベート感が欲しい人には仕切りのあるキャンプサイトもあります
プライベート感が欲しい人には仕切りのあるキャンプサイトもあります

電車やバスを使いつつ徒歩でも行けるキャンプ場

キャンプサイト、共用のたき火場、サウナパークの他、春にはグランピングエリアもオープン予定という同園。シャワールームや水洗トイレも衛生的で、女性も気兼ねなく使える環境です。
敷地内には、築100年を超える古民家をDIYして作ったカフェやコワーキングスペースがあり、ワークショップやイベントが行われることも。
荒川サイクリングロードに面した立地なので、ロードバイクや自転車で訪れ、カフェで休憩していく人も多いといいます。

スタッフ。主にカフェやコワーキングスペースを担当している関直也さん(左)と、キャンプエリアを担当する高橋寿和(としかず)さん
主にカフェやコワーキングスペースを担当している関直也さん(左)と、キャンプエリアを担当する高橋寿和(としかず)さん

女性ソロキャンパーも利用しやすい

「女性限定のガールズキャンプも月に1回開催しています。女性インストラクターがガイドするので、はじめての女性ソロキャンプにもおすすめです」と高橋さん。夜は女子会のようで楽しいという声もあるといいます。
取材では、初めてソロキャンプ(ひとりで楽しむキャンプ)に訪れたという女性にも話を聞くことができました。
「キャンプは家族とはよく行くんですが、春に子どもが自立するので、ひと区切りというか、この機にソロキャンプに挑戦したいと思ったんです」。
駅から徒歩でキャリーケースをひいてきたという女性は、「初めてのソロキャンプはとても楽しかった」と話してくれました。

キャンパーじゃなくても楽しめるカフェ・コワーキングスペース

古民家を活用したカフェ「Big Mouse~コーヒーと発酵の店~」。メニューには自家製の塩麹(こうじ)、しょうゆ麹、たまねぎ麹、トマト麹などが使われています
古民家を活用したカフェ「Big Mouse~コーヒーと発酵の店~」。メニューには自家製の塩麹(こうじ)、しょうゆ麹、たまねぎ麹、トマト麹などが使われています

併設されているカフェでは、農園指定のスペシャリティコーヒーや、自家製の発酵調味料を使用したキーマカレーやハンバーグプレート、甘酒などの発酵ドリンク、スムージー、手作りスイーツが楽しめます。
「実は、朝はテント撤去などで時間が取られるので、朝食を準備してゆっくり食べられないケースもあるんです。そういうときに、カフェがあると助かるという人も少なくないんですよ」と関さん。
「キャンプの下見がてらカフェ利用する人もいます。ぜひ、ふらっと立ち寄ってほしいです」。

古民家らしく落ち着いた雰囲気。1階はカフェ、アトリエ、工房、イベントスペース。2階は個室で仮眠スペースもあります
古民家らしく落ち着いた雰囲気。1階はカフェ、アトリエ、工房、イベントスペース。2階は個室で仮眠スペースもあります

コワーキングスペースのみの利用も可能で、ワーケーション的な利用をする人も少なくないそう。
「仕事の合間に、自然の中で気分転換したり、たき火やサウナでリフレッシュもできます。2時間だけミーティングが入ってしまった、という場合でもWi₋Fi(ワイファイ)や個室スペースも備えているので、キャンプと並行できるのが魅力」という関さん。
「キャンプだけを楽しむこともできますが、リピーターは複合的にいろいろな楽しみ方をしている人が多いですね」と教えてくれました。

◆取材を終えて
カフェでは米麹やみそづくりなどのワークショップ、着物の着付け体験やたき火イベントなども開催しているそうです。
取材日は平日でしたが、午前11時を過ぎると続々とキャンパーが訪れ、カンカンカンとテント設営の音がひびいていました。近場で気軽にキャンプ体験をしてみたい人は訪れてみてください。

取材日:2023年2月24日
小林聡美