フォレストアドベンチャー秩父は、滑車にぶら下がって、谷をムササビのように超える「ジップスライド」などを備え、森の中で豪快に遊べるアウトドアパーク。秩父市と小鹿野町にまたがる秩父ミューズパーク内「スポーツの森」の中にあります。森の中で、自然を感じながら思い切り楽しむことができます。
「フォレストアドベンチャーは全国にありますが、中でも秩父は敷地面積が広いんですよ」と、マネージャーの木村太一さん。森全体をコースとして使用しているため、アクティビティ一つ一つの空間にゆとりがあるそうです。
最大の特徴は「自然共生型のアウトドアパークであること」。自然木を傷つけないように、そのままの状態を維持しながらコースをつくりあげているとのこと。
「例えば、アクティビティのケーブルが木に当たらないようにしたり、自然木になるべく直接ビスを打たないなどの工夫をしています。自然木の成長に合わせて、取りつけ部分のメンテナンスなども行っています」と木村さん。
初心者でも安心して楽しめるアクティビティ
アクティビティに参加する前に、必ずレクチャーを受けます。
初めにハーネス(安全ベルト)が外れないよう、インストラクターがしっかりと装着します。そのあと映像を見ながらレクチャーを受け、まずは安全な高さで練習します。
インストラクターが確認して問題がなければ、いよいよアクティビティへと移動します。
「本番コースに出てからも、必要に応じて我々インストラクターがお手伝いします。ほどよい距離感を保ちながらインストラクターが見守っているため、安心してアクティビティを楽しんでほしい」と木村さん。
子どもはおとなに、おとなは子どもになれる
小学4年生から保護者同伴のうえコースに出ることは可能ですが、ひとりで安全にコースをクリアするには、知恵と勇気が必要になるといいます。
命綱やハーネスを身につけて、インストラクターが見守る中で体験していきますが、それでも自分で注意しなければならないことも多いそうです。
「だからこそ、コースをクリアするたびに自信がつき、自己成長できると思います」と木村さん。
また大人も、子どもに戻って森の中で遊ぶ時間を楽しんでほしい、とのことでした。
ミューズパーク内には、ゴーカートやコテージ宿泊施設も隣接しています。宿泊施設とフォレストアドベンチャー秩父のセットプランもあります。
◆取材を終えて フォレストアドベンチャー秩父は、森をそのまま生かしています。アクティビティは、人工的につくられているものの、極力自然を壊さないような対策がたくさん施されています。 外遊びを安全に楽しむには、動きやすくケガをしない服装が必須。動きやすく汚れてもよい服装で、豪快にジップスライドなどを楽しみましょう。 取材日:2023年7月10日 田部井斗江