パーソナルカラーを知って今をもっと楽しく!「コップンカラー」

「パーソナルカラー」や「イエローベースとブルーベース」という言葉、服や化粧品を選ぶときによく耳にしませんか? 「似合う色を通して、自分らしく楽しむきっかけをお伝えしたい!」と語るのは、さいたま市浦和を中心に活動しているパーソナルカラーアナリストの土谷久美子(つちや・くみこ)さん。土谷さんは、「認定NPO法人色彩生涯教育協会」の色彩講師で、色の習い事教室「コップンカラー」を主宰しています。パーソナルカラーと、自分に似合う色を知ることについて、土谷さんに伺いました。

パーソナルカラー診断前に色について説明する土谷さんと、ワークショップで使う道具の一例
パーソナルカラー診断前に色について説明する土谷さんと、ワークショップで使用する道具の一例(右)

第一印象は7秒で決まる! 似合う色で自分らしく楽しもう!

土谷さんは、パーソナルカラー診断について、「自分の魅力を引き立てる洋服や、相手に好印象を与えるメイクを選ぶヒントになる」と解説します。
「自分が着ている服の色が、似合っているのか、人から見て派手あるいは地味すぎないかどうか迷ったことはありませんか? パーソナルカラー診断では、肌・目・髪の色から、生まれ持った自分本来の魅力を一緒に見つけていきます」。
診断では、さまざまな色の布を顔の下にあて、肌に透明感が出たり、血色が良くなったり、頬の位置が引き上がるように感じたり、色によって変化する印象を確認していきます。
診断結果は、大きく分けるとイエローベースとブルーベースの2通りです。さらに、イエローベースでもスプリングとオータム、ブルーベースのサマーとウインターの4種類のパターンに分類されます。

パーソナルカラー診断で使うカラフルな布とタイプ別色見本
パーソナルカラー診断で使うカラフルな布とタイプ別色見本

「第一印象は、7秒で決まると言われています。人は7秒間で得た情報を元に相手の印象を決めています。五感を使って判断しますが、視覚からの情報が83%と言われています。似合う色を身につけていると、人に会うときに自信が持てますし、これからの人間関係にも良い影響が生まれます」と土谷さん。
「似合う色と好きな色が違ったとしても、好きな色を身につけると気分が上がりますので、どちらも大切にしましょうとお話しています。たとえば、好きな色のアクセサリーをコーディネートのアクセントにするのもおすすめです」

パーソナルカラー診断が次の行動のきっかけに

パーソナルカラー診断で、鏡の中の自分自身と向きあい、自分に似合う色を客観的に受け入れることができれば、自己受容につながると、土谷さんは考えています。
「パーソナルカラー診断後に、ウキウキした気持ちで服を選んで人に会い、会った人に服が似合っているとほめられると、また嬉しくなりますよね。楽しい気持ちが連鎖して行動に表れ、どんどん前向きになっていけるんです。人それぞれ似合う色が違うという気づきから、相手の個性や良さも認めることができるようになり、他者との関係性が豊かになっていきます」。

土谷さんは、さいたま市内で地域貢献活動もしています。高齢者向けや親子向けにカラー講座を開催。色を通して、自己肯定感を高めるきっかけ作りや、円滑なコミュニケーションにつなげるサポートを行っています。

周りを明るく元気にする土谷さん
周りを明るく元気にする土谷さん

家族の転勤でタイに14年間滞在した土谷さん。タイの人々は個性を大切にし、明るい雰囲気が特徴的で、色の力や多様性を身近に感じたそうです。帰国後、パーソナルカラーアナリストの資格を取得し、現在は認定NPO法人色彩生涯教育協会の認定講師として、色彩講座を開講していますが、根底にあるのは「今をもっと楽しく」すること。講座では、外見だけではなく、心を豊かにするきっかけ作りの時間を設け、内面も一緒に整えていくお手伝いをしています。

「当たり前のことに感謝をして、小さなことをハッピーと感じることが人生を豊かに楽しくしてくれると思うんです。自分の周りにも、その明るい雰囲気が伝わり、ハッピーの連鎖でみんなが前向きな考え方に変わっていったらうれしいです。パーソナルカラー診断やワークショップが、より良い社会を作っていく種になることを目指します!」

◆取材を終えて
ワークショップやパーソナルカラー診断を体験したのですが、どちらも自分の長所をたくさん知ることができました。終始ほめていただいている状態で、気恥ずかしさはあるものの、心がトキメキました。ほがらかで楽しい土谷さんですが、パーソナルカラー診断の際に色と向き合うまなざしは真剣そのもの。パーソナルカラー診断で晴れ晴れとした笑顔になってほしい、これからの毎日を楽しんでほしい、という土谷さんの意気込みを感じるひとときでした。

取材日:2023年1月16日
塚大あいみ