年齢の問題

年齢は誰もが平等に一つずつ重ねていくもの。若いから、高齢だから、良いとか悪いとかいうものではないと私は考えています。

ただ「個人情報」という言葉を持ち出すまでもなく、年齢はその人を知るための有益な情報です。以前の仕事で、私が担当していた市井の人へのインタビュー記事では、本人の許可を得たうえで年齢を掲載していました。そして、意外というべきか、老若男女、ほとんどの方がOKを出してくれました。

しかし一方で、年齢を知ると、人は自分の持つイメージと照らし合わせて、良くも悪くも、ついその人物を評価したくなるのも事実です(私もそうです)。
「100歳には見えない」とか、「40歳にしては幼い」とか、「10歳なのにしっかりしている」とか。知らず知らずのうちに自分の物差しで決め付けてしまうことが、時にはその人物を純粋に理解する上で邪魔になることもあるのではないかと思います。

さて、彩ニュースには、さまざまな年代の方が登場します。記事に年齢は明記していません。そこに意識を向ける必要がない分、よりストレートにその人物の生き方、働き方が伝わるような気がしていますが、いかがでしょうか。
“年齢フィルター”をかけていない目で、まずは記事をじっくり読んでいただければうれしいです。

2021年8月
彩ニュース編集部