断捨離と振り返り=人生の棚卸し

7月を迎え、新しい家族との生活が始まって3カ月が過ぎました。
毎日が刺激的な日々ですが、そろそろ次のステップへ向けて、自分を見直す時期に来ているのかもと思っています。

それは、まだまだ途中ですが、いろいろ不要になったものの断捨離=生活環境の見直し。そして断捨離作業中に見つけた大切なもの=今までに気づかなかった人生の宝物探し。今の自分を見つめ直す人生の棚卸し作業と言えるのかもしれません。

振り返れば、10代~20代初めは、夢を追いかけて働きながら必死に学んだ美大での日々。
20代半ばから30代は、結婚、出産、子育て、パートの仕事、義父母との生活と、忙しさに追われ夢中で過ごしていた時期でした。
主人は出張や単身赴任が多く、子育てはもちろんワンオペ。地域の役員も世帯主の代わりに引き受けざるを得ないので、自分自身を振り返ったり「自分が本当にやりたいこと」を考えている暇はありませんでした。

しかし、転機は30代後半にやってきました。主人の転勤で上京したのを機に再就職。5年ほどの勤務経験を経て、40代で思いがけず独立·起業。それは、私たちの世代では当たり前だった専業主婦から、少しずつ社会が変わり、女性が仕事を通して「自立心を養い、本当にやりたいことを実現」できる可能性が出てきたからです。

そして、創業25周年の記念の年に、次の世代へのエールを込めて「彩ニュース」を立ち上げました。若い世代の方たちが悩んだ時や迷った時に、私たちの世代の経験からつむいだ記事が、少しでも前へ一歩を踏み出すきっかけとなり、役に立てたらと···。

取材させていただいた皆さんも、大きな人生の転機をいくつも経験されていました。
その度に、自分の生き方や働き方を振り返り、人生の棚卸しで見つけた小さなきっかけから、新しい道を開き、地道な努力を続けている方達ばかりです。

コロナの影響もあり、DX化やチャットGPTなどのAIの登場で、働き方も大きく変化していく時代。また、SDGs(持続可能な開発目標)やLGBTQ(性の多様化)など、私たちの世代では想像もできない未来が予想されています。

一人一人がイキイキと「自分らしく」あるために、何が本当に大切なのか、機会があるたびに是非「今までの振り返りや人生の棚卸し」をしてみてはいかがでしょうか?

2023年7月
彩ニュース編集部