【草加】手土産に“おせんべい”はいかが?「草加せんべいの庭」

手土産をどうしよう、埼玉県らしいものって何だろう?と思ったら、埼玉名産の草加せんべいはいかがですか?

「草加せんべいの庭」では、約100種類ものせんべいを購入できます。また、手焼き体験のほか、ガーデンカフェでせんべいを使ったメニューをいただくこともできます。

四季折々の花木を楽しむ“庭”

エントランスを抜けると、季節ごとにいろいろな“顔”を見せてくれる庭が広がり、春には桜、秋には紅葉が楽しめます。
スタッフが丹精込めて手入れをしている庭は、第16回草加市まちなみ景観賞にも選ばれました(2008年度)。

草加市まちなみ景観賞にも選ばれた同店の庭
春のの様子

体験してみてわかる「おせんべいを焼くのって大変!」

この店の特色のひとつは、手焼き体験ができることです。

「焼く前の生地を見て驚かれます。真っ白なんですよ」と話してくれたのはスタッフの江岸杏奈さん。「1、2、3、はいひっくり返して」というスタッフの掛け声に合わせて作業を数回くり返してやっと焼き上がり、刷毛(はけ)で醤油(しょうゆ)だれを塗って完成。「こんなに作るのが大変なんだ」とよく言われるそう。

店内にも、全て手焼きで製造している唯一の商品「天晴」(てんはれ)があります。「1枚1080円と高価ですが、手間がかかっていて素材にもこだわりがあるので、ぜひ食べてほしいです」と江岸さん。

①はじめは真っ白な生地。焼いているうちに周りから膨らみ、②めくれてきたら押し瓦で平らにします。③醤油だれを塗って完成。手焼き体験は生地2枚付きで715円

若い世代にも“せんべい”の良さを伝えたい

多くの人に親しまれているせんべいですが、子どもや若い世代の人にもその魅力を伝えたいという思いから、同店ではチョコレートせんべいの開発をしてきました。

開発を進めるなか、醤油せんべいとミルクチョコレートを混ぜるとせんべいの香りが減少してしまうことがわかりました。代わりにホワイトチョコレートを混ぜてみたところ、香りをそのままに製造できたそうです。そして、せんべいの粉とホワイトチョコレートを混ぜたクランチ状の商品ができました。そのほか冬季限定の、素焼きせんべいにチョコレートをかけた商品も販売しています。
「季節によって違うものを食べてもらいたい。若い世代にも手にとってもらいやすいものを作っていくというのがこだわりです」と江岸さん。

「おいしいという言葉は一人でもいえるけれども、“おいしいね!”という言葉は相手がいないと成り立たない」と江岸さんはいいます。
家族や友人と、おいしいねと言いながら食べて、思い出に残ってほしい。そのためにスタッフ皆で話し合い、試行錯誤して商品開発をしているのだとか。

取材に応じてくれた社員の江岸杏奈さん
社員の江岸杏奈さん
◆取材を終えて
江岸さんに指導してもらいながら私も手焼き体験をしました。はじめは白かった生地がだんだん色づいていく様はわくわくしました。自分で焼いた焼きたてのせんべいは香ばしくとてもおいしかったです。

取材日:2022年12月16日
水越初菜