今ここでしかできないことを精一杯やる(天文学者 大朝由美子)

埼玉大学教育学部に天文学研究室があるのをご存じですか? ここで宇宙に詳しい小中高校の先生や、科学館・プラネタリウムの学芸員が育っています。指導している天文学者の大朝由美子准教授を紹介します。(彩ニュース編集部) 

天文学は世界とつながる学問。空はみんなに共通だから
「The学問」に触れてみたくて、理学部天文学科へ
父親は大学院に反対。「一銭ももらわないで自分でやる!」
すばる望遠鏡の立ち上げに携わる
世界初の新しい天体を発見
さまざまな経験が教育学部の指導に生きる
「○○べき」という観念にしばられないで
自分と向き合い、恐れずに進んでほしい
学生たちを成長させる星空観望会

広島大学かなた望遠鏡の前で学生たちと。左が大朝さん

Profile 大朝由美子(おおあさ ゆみこ)
埼玉大学教育学部/大学院理工学研究科准教授。 
東京大学理学部天文学科卒業後、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻へ進学。ハワイのすばる望遠鏡のスタート時から装置試験・性能評価やさまざまな観測に携わる。博士の学位取得後、宇宙航空研究開発機構や神戸大学、台湾師範大学を経て2009年、埼玉大学初の天文学研究室を開設。
現在、国立天文台の科学戦略委員やすばる望遠鏡の科学諮問委員、日本天文学会の代議員、インターネット天文学辞典編集、JST科学の甲子園をはじめとする数多くの委員もつとめ、天文雑誌「月刊天文ガイド」(誠文堂新光社)で『14ばんめの月』の連載を17年以上執筆。ほかにも、さまざまな天文教育や社会活動も手がけている。 

広島大学かなた望遠鏡の前で学生たちと。左が大朝さん

Profile 大朝由美子(おおあさ ゆみこ)
埼玉大学教育学部/大学院理工学研究科准教授。 
東京大学理学部天文学科卒業後、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻へ進学。ハワイのすばる望遠鏡のスタート時から装置試験・性能評価やさまざまな観測に携わる。博士の学位取得後、宇宙航空研究開発機構や神戸大学、台湾師範大学を経て2009年、埼玉大学初の天文学研究室を開設。
現在、国立天文台の科学戦略委員やすばる望遠鏡の科学諮問委員、日本天文学会の代議員、インターネット天文学辞典編集、JST科学の甲子園をはじめとする数多くの委員もつとめ、天文雑誌「月刊天文ガイド」(誠文堂新光社)で『14ばんめの月』の連載を17年以上執筆。ほかにも、さまざまな天文教育や社会活動も手がけている。 

1 今の仕事のこと

 天文学は世界とつながる学問。空はみんなに共通だから

―― 天文学が身近でない人もいると思います。大朝さんが思う天文学の魅力ってなんですか?

大朝 天文学のすばらしいところって、空がみんなに共通であることだと思います。
ある国の観測者が「星が急に明るくなる現象が見られた」と報告すると、それが世界中の研究者ネットワークに広がり、さまざまな国で観測が進むんです。
私もその報告を受けて、つい先日、兵庫県の西はりま天文台で2m望遠鏡を使って観測してきたんですが、「私が観測したらこんなだったよ」って結果を出したら、ロシアの研究者から、「そのデータちょうだい。こっちでも観測するから」と……。こんな感じにリアルタイムで進むんですね。

ヨーロッパで観測したらこうだった、アメリカで観測したらこうだった、チリで観測したらこうだったと、世界各国で、いろんな波長、いろんな手法でワーっと観測が進むのが天文学の特徴だと思います。
天文学は本当にグローバル。みんなの星空、みんなの研究なので、新しい研究も国際的に一気に進むんです。それが私には魅力的かな。

――すごいですね、世界でつながっている感が。みんなで一斉に進むんですね。ワクワクします。

大朝 あとはやっぱり星空です。観測所はどこも山の上など辺境の地にあるのですが、そこから見る凛(りん)とした星空には、いくつになっても励まされる気がします。

「The学問」に触れてみたくて、理学部天文学科へ

――大朝さんは小さいころから天文学者を目指していたのですか?

大朝 よく聞かれるのですが、実はそうではないんです。
神戸で育ったのですが、小学生のころ、母と一緒に六甲山などの山や海に行って、植物採集や昆虫採集をしたり、月や星などを毎日観測したり…といろんなことに触れていたので、星だけでなく花や虫、動物など自然科学全般に興味がありました。それで自分は理系かなぁと、おぼろげに思っていました。

高校生のころに進路を考えて、「人の役に立ちたいな」と思って薬の開発を志し、なんとなく薬学部を考えました。入学した東京大学では、1、2年生のうちは学部学科が決まっていなくて、いわゆる教養学部に所属するので、理系科目、文系科目ともにホントに広く学びました。
でも、1年生の時、生物実験でカエルの解剖ができなかったんです。生きているカエルにメスを入れることが全然できなくて、周りを見ると、医学部志望の人たちは目をキラキラさせていて……。私には適性がないと分かりました。専門に上がる前にわかったことはよかったと思います。

「だれの命も運命も支配しないようなものがいいかな」と思いました。大学を卒業して就職することを考えたら、今のうちに大学でしかできない「The学問」に触れてみたい、とも思いました。
大学の中を見渡して、「天文学は謎の多い学問だな。天文学って大学でしか研究できないかな」と思って、わりとシンプルに理学部天文学科を選びました。
父には「天文学科に進んでどうするんだ。将来就職の役に立つのか」と反対されましたが……。
4年生になり、普通に就職活動をして、とある会社に内定をいただきました。7月のことです。

天体の画像を映し出し、説明する大朝さん

父親は大学院に反対。「一銭ももらわないで自分でやる!」

大朝 天文学科では9割ほどが大学院に進学します。東大の中でもとても小さな学科で、1学年はおよそ10人前後。私の同級生も、私以外全員、大学院への進学を目指していました。

「研究の入り口に少しふれるだけで、私、本当にこのまま就職しちゃっていいのかな」と迷いました。信頼していた事務の方に相談すると「後悔するくらいなら、とりあえず出願してみたら? 選択肢が広がるよ」とアドバイスいただき、院試を受けたら受かったんです。9月のことです。
ちゃんと卒業研究に取り組んで、大学院と就職のどちらを選ぶか、もう一回キチンと考えようと思いました。

――何を研究テーマにしたのですか? 

大朝 私はなにかの「起源」に取り組んでみたいと思って、「星の誕生」を研究テーマに選びました。
国立天文台の野辺山宇宙電波観測所にある東大の望遠鏡で、星が誕生している領域の観測を始めました。ほかの大学院生や研究者たちの姿を見ながら一緒に研究し、そのおもしろさに目覚めました。
本当に申し訳なかったのですが、大学院を選ぶことに決め、内定先に平身低頭にお詫びして辞退させていただきました。

そのときも父には大反対されました。父は「女が勉強してどうするんだ」という、昔ながらの頭の固い人なんです。
「だったら私、一銭ももらわないで自分でやる!」と言い切って、大学院に進みました。

――学費、家賃、生活費と、大変じゃないですか。

大朝 そうです。それからが大変でした。奨学金を複数借りて、授業料免除を調べて申請したり、バイトも複数やったりと、なんとかしのぐという感じでした。

――「一銭ももらわないで自分でやる」と大朝さんを突き動かしたのは、どんな思いだったのですか? 

大朝 父の言う通り、内定先に就職した方が安定するかもしれませんが、自分が選んだ研究は、今ここでしかできないと思いました。このまま就職して、研究の入り口をかすめたぐらいで終わって、研究したつもりになるのは違う――。
卒業研究を進めるにあたり、一線の研究者たちも垣間見て、研究も面白くなってきていました。
それまでの私は「なんとなく」で進んできたんですけれど、このときは「もう少し突き進めてみたい」と思ったんです。

――実行してみてどうでしたか?

大朝 「私にもできるんだ」と自信になったかなと思います。甘やかされていた私が独り立ちできたのは、そのおかげかもしれません。それまでとの落差がありすぎて、ちょっと厳し過ぎたかもしれませんが(笑)、「自分でやる」という気概を持てるようになりました。

当初は修士課程2年のつもりでいたのですが、さらにもう少し研究を続けたくなって、博士課程に進みました。博士課程が3年なので計5年間、親から援助を受けずにやり通しました。

――最後まですごいですね。

大朝 あきらめたくないのかなぁ。
すばる望遠鏡のある観測所は4200mもの高い山の上にあるのですが、観測に行くたびに高山病になるのです。いつもなので、きっと問題児ですよね。でも懲りないというか、やっぱり次も登るんです。観測は、自然相手なので、その時々の天気や空の様子、望遠鏡や装置など現場の判断で臨機応変に考えていかなくちゃいけない。その空気を感じながらやるのが私は好きなんです。

日本が誇るハワイ観測所のすばる8.2m望遠鏡。右は大朝さんとすばる望遠鏡

すばる望遠鏡の立ち上げに携わる 

――大学院に進んでからのことを教えてください。

大朝 当時は、研究テーマについては、修士1年の夏ごろまでに決めればよいという、ゆるやかな時代でした。
東大の本郷キャンパスだけでなく、国立天文台の三鷹やハワイ、野辺山の観測所で研究を進めるとか、ほかにもJAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙科学研究所、東大の駒場キャンパスなど選択の幅が広くありました。学生数より選択肢の方が多いのです。

いろいろな研究所や研究室を訪問しました。宇宙のなにかの「起源」をキーワードとして考えていたのですが、どれも面白そうなのですよね。そのなかで、自分でいろんなところに観測に行ってデータを取るというのにひかれて、海外のさまざまな望遠鏡を使って観測を進めている研究グループを選びました。旅行好きだったので、ちょっと不純な動機もあったんですけれど(笑)。そして、国立天文台ハワイ観測所のすばる望遠鏡に携わるようになりました。

――すばる望遠鏡の試験運用スタートが1999年ですから、大学院に進学されたころは、まさに立ち上がるタイミングだったのですね。

大朝 そうなんです。
私は、すばる望遠鏡に取り付ける観測装置の開発チームに所属していたので、ハワイに行って、その装置の試験観測や性能評価もやりました。望遠鏡や装置を立ち上げていき、ファーストライト(最初の試験観測)するという緊張感などはとても貴重な体験でした。

ほかにも、国内だけでなく、チリやハワイなどのいろんな望遠鏡に、自分で書いたプロポーザル(観測提案書)が採択されて、学生時代にさまざまな観測を進めました。博士課程の進学を後押ししたのは、プロポーザルが通ったということもあります。

1999年に試験運用が始まってすぐに、性能評価の段階でこういう科学観測をやりたいと提案して撮ったデータが「星形成領域 S106」です。2001年に広報記者会見もさせていただき、20年以上たった今でも国立天文台などいろんな場所で使っていただいています。国立天文台の建物や、とある大学の天文台のエレベーターにも描かれているんですよ。

大朝さんがすばる望遠鏡で観測した「星形成領域 S106」。はくちょう座にあるこの天体は2001年に「すばるが見つめる星のゆりかご」として紹介され、惑星質量天体を含むたくさんの様々な星々が生まれていることがわかりました。宇宙の不思議さ、美しさを代表する天体として、米国のアル・ゴア元副大統領(ノーベル平和賞受賞)の著書などにも取り上げられました ©国立天文台

世界初の新しい天体を発見

――研究についてお聞きします。心に残っていることはありますか? 

大朝 大学院生時代、世界初となる新しいタイプの天体を発見したというのがあります。 

――えっ、世界初ですか⁉ 

大朝 はい。惑星の質量を持つけれど一人ぼっちで銀河の中を漂っている、当時は想像もされていなかったような天体です。「惑星質量天体」といい、「自由浮遊惑星」とよばれることもあります。 

――どうやって発見したのですか?

大朝 南米チリにある望遠鏡で観測したデータを詳しく解析してみたら、どうもこれはこれまで見つかっている天体よりもとても軽い天体だなぁと。
その後、ほかにもあるかもしれないとすばる望遠鏡などいろんな望遠鏡で観測したら、さらにたくさん見つかって、今いろんなところで観測が進んでいます。 

さまざまな経験が教育学部の指導に生きる

――天文学分野で功績をいろいろ残していらっしゃるんですね。そこから教育の分野に進んだ経緯を教えてください。

大朝 博士の学位を取ったあとに、ちょっと天文を離れてみようと思って、JAXAで地球大気の観測をしました。地球観測衛星の観測データから、温室効果ガスの二酸化炭素や雲の分布を調べる研究を、2001年から3年ほど行っていました。気象学会などでも研究発表しています。

そうした経験を通して、自分は若手を育てながら一緒に研究を進める方が向いていると思いました。神戸大学、台湾師範大学を経て、埼玉大学で天文学の研究室を新しく作るという募集があり、2009年、こちらとご縁ができました。

――大朝さんは学生たちに、どんな先生になってほしいですか?

大朝 先生はいろいろな個性や特性を持つ子どもたちを導くのですから、幅広い視野やいろんなことへの興味を持っていてほしいです。だから普段、研究室で学生に話すのは、理科より国語や社会の内容の方が多いかもしれません。

ここ2、3年コロナ禍になって、すばる望遠鏡は一律リモート観測になってしまいました。
現地観測ができるようになったら、その場に行って観測して、特に教員になる人たちには、そこで働く研究者の姿を見てほしい、最先端の科学に触れてほしいという思いはすごくあります。

私はみんなに、「少しでも空や宇宙や自然に興味を持ってほしい、空を見上げてみてほしい」と願っています。
そのために、空や宇宙のおもしろさ、楽しさを伝えられる先生を育てる力に、ほんの少しでもなれるなら、教育学部の仕事は魅力的だなぁと、ここにきて思うようになりました。

2022年11月8日、第161回星空観望会で撮った皆既月食の写真。地球の影に隠れて、白い月が赤銅色に。この日は天王星食も見られ、②③は月の後ろに天王星がかくれていく様子

――一般の人たちを対象に星空観望会を開いているのもそのためですか?

大朝 そうですね。
実はそれまで観望会の運営に携わったことがなかったので、埼玉大学に来た2009年から手探りで始め、2010年から定期的に開いています。その後予算を取って埼玉大学のSaCRA望遠鏡ができて、2022年でちょうど10年になりました。今はSaCRA望遠鏡を主軸とした観望会をすすめています。
先日、学会発表のためにまとめたら、出張観望会や宇宙教室・学生実験などを含めると、延べ210回以上、7000名ほどの方々に望遠鏡や星をご覧いただいていました。

観望会には小さな子どもから高齢者までいろんな方がいらっしゃるので、自然と相手に合わせて解説したり、その場で臨機応変に対応するようになったりします。「その経験が教員になってすごく生かされている」と卒業生たちから聞くと、続けてきて良かったなと思います。この10年強で、私の研究室から、30人以上の小中高校の教員を送り出しました。

2022年11月8日、埼玉大学で行われた第161回星空観望会の様子(左)と、運営した学生たち&大朝さん

2 あなたらしくあるために大切なこと

「○○べき」という観念にしばられないで

――一人ひとりが自分らしくあるために何を重視したら良いでしょうか? 

大朝 難しいですね。
私は常識という言葉があまり好きじゃないんです。天文学って常識がどんどん変わっていくと思うのです。たとえば天動説から地動説になったのもそうです。常識は、そこでの共通認識みたいなもので、その国や地方、おかれた立場や環境などによっても違うと思っているんです。

時代が変わってきたとはいっても、どこかにまだ「女性だからこうあるべき」というのがありますよね。でも私は、自分がこういう風に歩みたいと思ったら、その方向にできるだけ歩んでゆきたいので、こうあるべきというのに縛られるのは違うかなと思っています。
だから「○○べき」を気にしない生き方がいいのかなぁと思います。

3 未来を生きる子どもたちへ

自分と向き合い、恐れずに進んでほしい

――次の世代の子どもたちに生き抜く力を与えるメッセージをお願いします。

大朝 今は、なにかあるとすぐ休んじゃいますよね。毎日学校に行くとか、まずはそういうことから始めてほしいなっていつも学生たちには願っているんです。でも、それって今の時代、それぞれの事情があるから、言っちゃダメなのかな、昭和の考え方なのかなとも、いつも思っているんです。うまく言えないですね。

私の母は、頭痛くてもおなか痛くても学校に行きなさいという人でした。私、唯一誇れるのが、小中高校の12年間、無遅刻無欠席だったことなんですね。体が強いからだろうと言われたら、そうかもしれないんですけど――親に感謝ですね――、だれでもしんどいときがあるから、なにより自分に負けないでほしいなと思っているんです。
周りが、親が、友達が何か言おうと、結局決めるのは自分だから。
自分と向き合って、自分に負けず、恐れずに進む力を持ってほしいです。

それから、子どもたちや先生になる人たちには、「オリオン座がのぼってきた、冬だなぁ」とか、毎日見ている星空にも季節を感じてほしいですね。昼間の花と同じように、夜空からも季節を感じ取ってほしい。
天文学は考えを豊かにしてくれる学問だと思います。

 ★大朝由美子さん出演番組★
コズミック フロント  孤独な宇宙の旅人 はぐれ惑星
NHKBSプレミアム 初回放送日: 2023年1月5日 夜10:00

取材を終えて
学生たちを成長させる星空観望会

取材の日、パタパタパタと靴音が響き、「お待たせしてごめんなさい!」と、研究室に入ってきた大朝さん。かわいらしい方で、最初、学生さんが入ってきたのかと思いました。
でも、お話をうかがううちに、とても意志が強くて粘り強くて、ハートの熱い方だと思いました。

取材後、星空観望会に再び埼玉大学を訪れたとき、その思いを強くしました。
その日は皆既月食の日で、続々と一般の方たちがやってきました。なかには外国の方や小さな子ども連れもいて、学生たちが手分けして、人数を調整しながら誘導。相手の目線や要望に合わせたホスピタリティあふれる対応でした。

屋上には大きな55㎝望遠鏡のほか、天体望遠鏡がいくつも用意されていました。
使い慣れない望遠鏡の前で戸惑っていると、学生がそばに来て使い方を手ほどきしてくれました。さらに皆既月食をスマホで簡単に撮影する方法も教えてくれ、私にも撮れて感動。記事の中で紹介している皆既月食の写真①が、その画像です。

観望会が終わって一般客が帰ると、学生たちの反省会が始まりました。
「皆既月食を見て感動している姿を見るのがうれしかった。宇宙のすばらしさを感じてもらえたらいいなと思った」。
「こういう機会に人とのかかわり方を学べたら、どういう職に就いても生かせると思う」。
素直で前向きな感想が学生たちから聞かれました。

そして最後に大朝さん。
「今日は初めて運営側に関わってくれた学生もいたのですが、周りのお客さんが何で困っているか、自分は何をしたらいいか考えて、必要に応じて先輩や私に聞いて動いてくれて、スムーズに進みました。教育学部の学生って、こういうときにすごい力を発揮できる子が多くて、頼もしいのですよ」
「たぶん、うちの卒業生たちは今日、いろんなところで星空観望会を開いているんじゃないかなって、ちょっと誇らしく思っています」

学生たちを信頼し、見守る言葉があたたかくて、だからこそ学生もそれに一生懸命こたえようとするのでしょう。
ここから未来の先生が次々と巣立っています。 

取材日:2022年10月28日
綿貫和美